「職場見学会のご紹介~職業奉仕委員会企画」
当川崎RCでは,年2ないし3回の頻度で職場見学会を実施しています。
今回は,令和7年11月27日に実施された本年度第1回職場見学会の様子をご紹介したいと思います。
合計15名の会員が参加。貸し切りバスでまず向かったのは,川崎市内の日本理化学工業株式会社の川崎工場・本社です。同社が製造・販売する主力商品は,学校等でよく見かけるチョークで,国内シェアは約7割以上に及ぶそうですが,昨今の少子化に加え,ホワイトボード,電子黒板,タブレット等,学習環境の変化による需要減少に対応し,国産米を原料とするワックスを使用し,ガラス等にも書けて,水で拭き取ることもできる新しい商品を開発し,展開されているとのことです。同社に関して最もご紹介したいのは,同社が積極的に知的障害のある方を雇用されている,という点で,そうした方が社員の3分の2以上を占め,その内の5割以上がIQ50以下の重度の障害者でありながら,皆さんがそれぞれに与えられた役割を果たし,会社にとって貴重な戦力として働かれているという点です。社員が任された仕事ができないのは、本人のせいではなく,教え方が悪いのであり,その人の理解力に見合った教え方を考えれば,必ず応えてくれるのです,という社長のお話は,企業の種類を問わず,人と人との関係を考える上でとても示唆に富んだものと感じられました。工場見学の際に現場で働いている皆さんは,みな生き生きとしておられ,帰路,工場から出発する我々のバスを多くの社員の方が手を振って見送ってくれたのはとても印象的でした。
続いて向かったのは,同じ川崎市内にある富士通本社と「Fujitsu Technology Park」です。会社の規模も、扱っている製品の種類も真逆といえる会社では,今なお稼働可能な日本で最も古いコンピュータによる円周率計算の実演や,スーパーコンピュータ「富岳」級のコンピュータのモデル等,普段は見ることの叶わない装置を見学することができました。
このように,当クラブでは,定期的に,会員の皆さんに興味を持って頂けるような職場の見学会を実施しています。
(文責:広報・公共イメージ向上委員長、藤井俊郎)



