第3380回 例会

本日の卓話者:
大学院大学至善館
学長 モンテ・カセム 様
演題 インクルーシブ・イノベーションとは? 日本と途上国・新興国の協働の土台として

大学院大学至善館 学長 モンテ・カセム 様

本日の卓話は、スリランカ・コロンボ出身であり、元立命館アジア太平洋大学学長であったモンテ・カセム様を招き、インクルーシブ・イノベーションを学ぶ機会となりました。
インクルーシブ・イノベーションとは、社会課題を解決ために先端テクノロジーとビジネスモデルを用いることで、国境やセクター間の境を超え、社会のあらゆる層の人にインパクトを与えることができるイノベーションです。
日本と新興経済国間の科学技術イノベーションの進行に努め、「日本・スリランカイノベーションプラットフォーム(J-SLIP)」を2016年に発足させて現在も推進させています。
一例では、スリランカのウバの茶畑が気候変動によって大きな被害を生じていたものを、日本の技術を用いて気候計測を開発し、スリランカの気候変動に役立てている。さらに、その計測データを用いて抗がん作用のあるポリフェノールを増加させる研究を行い、スリランカの茶畑に活かしている。日本の技術でスリランカの茶畑に変化を起こし、世界の人々のがんを予防する取り組みとなっている。素晴らしいインクルーシブ・イノベーションであることを知りました。

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