コラム「この人」第1回 藤井俊郎会員

今回は、今年度広報・公共イメージ向上委員長の藤井俊郎さんをご紹介します。
「気が付くと自然に裁判官を目指していました。父親が裁判官だったことから、その背中を見て育ったんですね」ともの静かにご自身を語ってくださいました。生まれは京都、その後、仙台、大阪、名古屋と転校が続き、1975年に東京に。中央大学法学部法律学科を経て司法試験に合格し、裁判官としてのキャリアをスタートされます。印象深い出来事は某刑事裁判で起こります。被告は長年失踪状態にあったのですが、「家族はいないのですか」という藤井さんの質問がきっかけになり、弁護士が探し出した両親と兄は弁護側証人として出廷することになります。判決には影響しなかったものの、家族の再会を仲介できたことに深い喜びを感じたとのお話でした。
ご本人の性格は一人でじっくり考えるタイプとお見受けしました。趣味は特にないといわれますが、小学校の頃はプラモデルに熱中し戦艦大和を鶴舞公園(名古屋)の池で操艦したことがご自慢です。学生時代はアニメにはまり、大学近くの工房を訪ねたこともありました。「未来少年コナン」(アレクサンダー・ケイのSF小説「The Incredible Tide」をベースにしたSFアニメ)がお気に入りです。「鬼滅の刃」も観ましたよ、と楽しそうです。
ロータリークラブは、笠井直前会長のお声がけで入会。参加者が積極的に関わっていく会を目指したいとのお話でした。広報を通じての今後のご活躍に期待したいと思います。藤井さんは、1959年生まれ、2021年に裁判官を退官し公証人に任命されました。
(編集者注) 広報・公共イメージ向上委員会は、コラム「この人」に会員のご紹介記事を掲載して参ります。どうぞ宜しくお願い致します。
(文責;広報・公共イメージ向上委員、九門康之)