第3507回例会 卓話者 元参議院議員 斉藤文夫 会員 演題:「「日本民族の誇り~私と浮世絵~」私の浮世絵蒐集物語」

卓話者 元参議院議員 斉藤文夫 会員
演題:「「日本民族の誇り~私と浮世絵~」私の浮世絵蒐集物語」

 本日は川崎市制100周年記念卓話と銘打って、元参議院議員 斉藤文夫会員の卓話となります。
演題は「「日本民族の誇り~私と浮世絵~」私の浮世絵蒐集物語」です。
斉藤先生と浮世絵の出会いは、藤山愛一郎先生の選挙で駆けずり回っていた頃、丹波恒雄先生に出会い浮世絵の蒐集を勧められ、34歳で県議になった頃から、県下の名所旧跡を中心に「100枚位から集めるか」とスタートしたそうですが、今や、6千枚を超えるコレクターであります。
先生から、浮世絵は絵師と彫師と摺師により仕上がる、それぞれの技術の進展についてご説明があり、そして、時代別に、江戸、明治、大正から昭和へと、それぞれの時代に活躍した作者と作品の紹介がなされました。
浮世絵は明治時代には大変廉価であったので、良いものが、どんどん海外に流出。
先生は、浮世絵は日本民族の誇り、蒐集は一期一会、海外への流出を防がねばとの想いで、世界で一組しかない続き物の全揃いや、ボストンと1枚ずつしかないもの、新発見の浮世絵が先生の所に数多く集まってきているようです。
「生きている限りコレクションは続ける」、「日本民族の誇りである浮世絵を一つでもお持ち頂くとありがたい」とお話を締めくくり頂きました。
今年で、96歳になられる斉藤先生のお話は、とても分かりやすく、浮世絵の魅力に惹きこまれる内容でありました。